快適さの秘密MRTと安定した温度

快適さの秘密MRTと安定した温度

◆ 室温が低くても快適なわけ

 ハイブリッドソーラーハウスの室温は最も冷え込む明け方で18℃前後。ソーラーハウスにお住まいの方は、この温度環境がとても快適だとおっしゃいます。一般住宅の場合、起きてからエアコンのスイッチを入れてますが、18℃の温度設定では寒くてたまりません。26℃以上の設定をされるはずです。片方は18℃で快適、お隣は26℃でも肌寒い。この秘密はMRT(Mean Radiative Temperature=平均ふく射温度)の違いによる体感温度の差にあります。

(空気温度+MRT)÷2=体感温度

 MRTとは窓、壁、天井、床、家具など私たちの体と向き合うすべての表面温度を平均した温度をいいます。このMRTが低いと体の表面から熱が奪われ、寒さを感じます。私たちが感じる体感温度とは、空気の温度が約半分、MRTが約半分といわれており、MRTの影響の大きさが分かります。

 従来の暖房でも空気温度を30℃にすれば、ソーラーハウスと同じ体感温度になります。ところが熱い空気は不快感をよび、しかも激しく乾燥してのどを痛めます。また、足元は冷たいままですから血圧が上がり、危険です。MRTが室温とほぼ同じ場合は、春や秋の気候のようにさわやかで、ストレスのない快適感を生み出します。このような室内環境をつくるには、しっかりとした断熱を施すことと、わずかづづでも絶え間なく熱を供給し続けることで建物全体を暖めることが必要です。

◆ 温度差が結露をつくる24時間暖房が結露を防ぐわけ

 関東の冬の朝、平均気温は3℃、湿度70%といわれています。MRTの低い住宅では室温を高温にする必要があり、例えばこの空気を26℃まで暖房すると相対湿度は16.5%にもなってしまいます。そこで快適といわれる湿度50%まで加湿器などで加湿します。問題はこの後で、就寝時には暖房切りますから空気の温度はどんどん下がり結露が始まります。翌朝には窓ガラス、押入、床下などはビショビショになっています。そして再び暖房を始め、空気に水分をたっぷりと含ませ夜に冷やされ結露する。

 この繰り返しが建物を腐らせ、カビやダニを発生させます。そこでカビを防ぐホルマリンなどの化学物質を使用する新建材が開発され、新たな健康被害を引き起こしています。このような諸問題の原因は結露を生む「つけたり消したりするこれまでの暖房方法と、矢かに家が冷えきる断熱の悪さ」にあったのです。ハイブリッドソーラーハウスはしっかりとした断熱構造と、太陽の恵みを利用した24時間暖房により建物全体を暖め、結露・カビ・ダニの発生を抑える本物の健康・快適住宅を可能にしました。